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歯についての一般知識~歯周病とは?(概論)~


こんにちは🌞
北24条かやの歯科クリニックのどいです。

雪解けも進みぐちゃぐちゃな路面ですが、
ここ最近は確実に春の訪れを感じさせる気候になりましたね🌸
裏道はかなり路面状況が悪いので、皆さま運転や歩行には十分お気をつけ下さいませ🙇

今回は久しぶりに「歯についての一般知識」シリーズに戻りまして、口腔内の3大疾患のひとつでもある「歯周病」についてお話させて頂きたいと思います。

まずは歯周病とは?について「概論」から簡単にご説明致します💁

【歯周病とはどんな病気か?】

歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です😱

歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌🦠が停滞し歯肉の辺縁が炎症を起こして赤くなったり、腫れたりしますが痛みはほとんどの場合ありません。

さらに進行すると膿がでたり歯が動揺してきて、最後には歯を抜かなければならなくなってしまいます🦷

【歯周病のセルフチェック】

《思いあたる症状をチェックしましょう!》

〈全体〉

  • 口臭を指摘された・自分で気になる
  • 朝起きたら口の中がネバネバする
  • 歯みがき後に、毛先に血がついたり、すすいだ水に血が混じることがある

〈歯肉の症状〉

  • 歯肉が赤く腫れてきた
  • 歯肉が下がり、歯が長くなった気がする
  • 歯肉を押すと血や膿が出る

〈歯の症状】〉

  • 歯と歯の間に物が詰まりやすい
  • 歯が浮いたような気がする
  • 歯並びが変わった気がする
  • 歯が揺れている気がする

【判定】

チェックが1~3個の場合

歯周病の可能性があるため、軽度のうちに 治療を受けましょう。

チェックが4~5個以上の場合

中等度以上に歯周病が進行している可能性 があります。早期に歯周病の治療を受けましょう🧑🏻‍⚕️

チェックがない場合

チェックがない場合でも無症状で歯周病が進行することがあるため1年に1回は歯科検診を受けましょう🏥

【歯周病の原因】

お口の中にはおよそ400〜700種類の細菌🦠が住んでいます。

これらは普段あまり悪いことをしませんが、ブラッシングが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。

これを歯垢(プラーク)と言い、粘着性が強くうがいをした程度では落ちません。

この歯垢1mgの中には約10億個の細菌😲が住みついていると言われ、むし歯や歯周病をひき起こします。その中でも歯周病をひき起こす細菌が多く存在していると言われています。

この歯垢の中の細菌によって歯肉に炎症をひき起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気のことで、結果的に歯を失う原因となります😭

歯垢は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。これはブラッシングだけでは取り除くことができません。この歯石の中や周囲に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けていきます。

歯周病とは、この歯垢の中の細菌によって歯肉に炎症をひき起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気のことで、結果的に歯を失う原因となります。

歯垢は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。これはブラッシングだけでは取り除くことができません。この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けます。

【歯周病を進行させる因子(リスクファクター)】

  • 糖尿病
  • 喫煙
  • 歯ぎしり、くいしばり、かみしめ
  • 不適合な冠や義歯
  • 不規則な食習慣
  • ストレス
  • 全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)
  • 薬の長期服用
  • 部分的に歯がない(歯がある方で噛むため負担が増加し、歯周病を部分的に進行する)
  • 両親が若い時から入れ歯だった
  • 口で呼吸することが多い
  • 免疫抑制剤を飲んでいる、あるいは免疫低下の状態

このような方は歯周病になりやすいあるいは進行が速い傾向にあるため、歯科医師に相談することをお勧めします🙇

【歯周病の進行過程】

〈健康な歯肉〉

特徴
薄いピンク色の歯肉。
歯と歯の間に歯肉が入り込んで弾力がある。
歯肉が引き締まっている。
ブラッシングでは出血しない。

〈歯肉炎〉

特徴
赤色の歯肉。
歯と歯の間の歯肉が丸みを帯び膨らんでいる。
ブラッシングで出血する。
腫れた歯と歯肉との間に歯垢が溜まり悪化する。

〈歯周炎〉

特徴
赤紫色歯肉。
歯と接している歯肉が更に腫れる。
ブラッシングで出血や膿がでる。
歯と歯の間が広がり、食べ物もよく詰まる。
歯肉が退縮して歯が長く見える。
歯周ポケットが深くなり骨(歯槽骨)が溶ける。

【歯周病って治るの?】

現在では歯周病は、予防でき治療も可能です。 大切なのは予防、診断、治療、そしてメンテナンスです🙆

近年、歯周治療は急速な進歩を遂げています。以前は「不治の病」とさえ言われていた歯周病も、現在では進行を阻止することが可能となり、健康をとりもどすことができるのです。まず、歯周病の原因は歯垢ですから、それをためない、増やさないことが基本です。そのためには…、

  1. 正しい歯ブラシの方法で毎日実行することです。歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておく事が何より大切なことです。
  2. 歯肉の中まで入っている歯石を完全に取り除き、さらに根の表面を滑らかにして炎症を引き起こす細菌を徹底的に除去することです。
  3. 傷んだ歯肉、骨を治療して健康に近い歯肉にすることです。
  4. 健康の保持のため歯科衛生士による専門的なクリーニングなどのメインテナンスを定期的に受けることです。

以上、いかがでしたでしょうか?

今回は概論ということで歯周病について簡単にお話させて頂きました。

次回からもう少し深堀りして「各論」を書かせて頂きたいと思います。

では今回はこのへんで~👋

また来週元気にお会いしましょう!

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