CLINIC BLOG
歯についての一般知識~歯の本数や構造・種類~
こんにちは🌞
札幌 北24条かやの歯科のどいです。
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
ここ最近は風が強く寒い日もありますが、暖かい日も増え着実に春に向かっている気がしますね🌸
もう夏タイヤに交換された方もいらっしゃるでしょうか?
ではでは本題に入りまして、
今回からまた新シリーズ「歯についての一般知識」を始めさせて頂きます🙇♂️
初回の今回は「歯の本数や構造・種類」についてで、歯科に関しては基本中の基本をお伝えしたいと思います。
ではまずは…、
【🦷歯の役割とは?🦷】
皆様、「歯の役割は?」と聞かれて何とお答え頂けるでしょうか?
多くの方は「歯は食事をするためにある」と認識していると思います。
歯は咀嚼(そしゃく)という大切な働きを持っていますが、他にも多くの役割があります。
歯は発音に関与しており、会話を行う上で大切な役割を持っています。
また、歯は見た目の印象に大きく影響します。
白くて美しい歯は、会う人に好印象を与えます😃
咀嚼によって脳に刺激を与える・身体のバランスを保つなど、全身の健康にも大きく影響しています。
◎噛むことの効果
「咬む」という動作は、歯の役割の一つでもありますが、ただ咬み砕いて飲み込みやすくするだけではありません。
咬むことによって、唾液の分泌が促進され、消化されやすくなります。
歯を失うと、咀嚼能力が低下し、しっかりと物を咬むことができなくなってしまいます💦
これにより、消化が悪くなり、栄養吸収の効率が低くなることがあります😰
◎唾液の働き
咬むことで唾液の分泌が促進されます。唾液の分泌が少なくなると、食べ物が飲み込みにくくなり、消化・吸収されにくくなります。
唾液には細菌を洗い流す効果や、抗菌作用があります。唾液の分泌が減ると、むし歯や歯周病などの病気のリスクが高くなってしまいます😲
唾液には次のような働きがあり、口の中はもちろん、全身の健康に影響しています。唾液の分泌量が減少しないように、歯を健康に保ち、よく咬んで食べましょう。
《主な唾液の働き》
・浄化作用:お口の中の汚れを洗い流してきれいにする
・消化作用:唾液に含まれるアミラーゼ(酵素)が食べ物に含まれるでんぷんを分解し、消化を助ける
・緩衝作用(口腔内のpH調整作用):食事後に酸性に近づいたお口の環境を、唾液が中和することで、虫歯から歯を守る
・殺菌作用:抗菌作用で口からの細菌感染を防ぐ
・再石灰化作用:歯の再石灰化や口の中の傷を治りやすくするなど、お口の中を修復する
・粘膜保護、潤滑作用:口の粘膜を保湿・保護し、傷つきにくくし、舌やのどの動きをスムーズにする、食べ物を柔らかくし、飲み込みやすくする
・溶解、味覚作用:よく噛んで食べ物と唾液をしっかり混ぜ合わせることで、食べ物の味を感じやすくする
【🦷歯の構造🦷】
歯の表面はエナメル質という、体の中で最も硬い組織で覆われています。その下に、象牙質、歯髄(神経や血管など)があります。
・エナメル質:(エナメルしつ、Enamel)は、歯冠部の表面を被っている人間の身体組織の中で最も硬い組織です。ものの硬さを1〜10段階に分けた*モース硬度という指標でみると、水晶(モース硬度7)と同じくらいの硬さがあります。でも、酸に簡単に溶けてしまうという弱点があります。*モース硬度‥主に鉱物に対する硬さの尺度の1つ。身近な物質としてダイヤモンド💎は10(最も硬い)あります。
・象牙質:(ぞうげしつ、Dentin)は歯の主体をなす硬組織である。エナメル質やセメント質と歯髄腔の間にある。エナメル質、セメント質の内側にあり、歯冠部から歯根部までの歯を形づくる組織です。モース硬度は5〜6でエナメル質よりも柔らかく、酸に溶けやすい組織です。象牙質には象牙細管という細い管が通っていて、管の中は組織液で満たされています。
・セメント質:(セメントしつ、Cementum)または白亜質とは、歯根部表面を被っている組織で、歯根膜によって歯槽骨と結合しています。モース硬度は4〜5で人間の骨🦴と同程度の硬さです。
・歯髄:(しずい、Pulp)は、一般に神経と呼ばれる組織で、神経線維のほかに血管やリンパ管などが通っています。象牙質に栄養を補給しています。歯の内部(歯髄腔)において存在する疎線維性結合組織のことである。俗に言う「歯の神経」。歯の中心に位置し、象牙質で囲まれた歯髄腔にあります。 歯髄腔とは歯の神経である歯髄が入っている腔所です。歯髄の構成成分や構造については非常に難しいので、この場では割愛させて頂きます🙇♀️
《歯髄の役割》
刺激😣は、エナメル質から象牙細管に侵入した神経線維と歯髄組織を介して、人の中枢に伝達されることで知覚します。歯に加わる色々な刺激を感知することよって痛みからむし歯などの疾患を気付かせたり、歯髄内に存在する免疫細胞が細菌に抵抗したり、侵襲に対して第二象牙質を形成するなど、歯髄組織は防御機能を講ずる役割も担っています。
【🦷歯を支える歯周組織とは?🦷】
歯周組織とは、歯を支えているセメント質・歯根膜・歯槽骨(顎の骨)・歯肉(歯茎)により成り立っています。
歯周病は、歯と歯肉の隙間に細菌🦠が入り込み、歯周組織を破壊する病気です。
・歯根膜:(しこんまく)は、歯根部分の表面(セメント質)と歯槽骨の間を結び付ける繊維性の結合組織を主体とした組織です。歯周靭帯とも呼ばれる。食べ物をかむ際、歯にかかる力を吸収・緩和し、歯に加わる力が直接歯槽骨に伝わるのを和らげるクッションの働きをしています。歯槽骨、セメント質、歯肉とともに、歯周組織を構成する組織である。
・歯槽骨:(しそうこつ)とは、顎骨の骨体部と歯牙を結ぶ骨で歯槽突起とも言う。歯槽骨は、固有歯槽骨と支持歯槽骨とに分けられる。人体の場合、解剖学的に独立した骨体ではない。歯槽骨の「歯槽」とは、歯を入れ置く槽という意味を持つ。歯周病などで歯槽骨が大きく破壊されると、歯がグラグラになります。
・歯肉:口腔粘膜の一部で、歯周組織の一つ。歯の歯根および歯槽骨を囲む。歯槽骨を覆い始める部分より根尖側は歯槽粘膜であり、その境を歯肉歯槽粘膜境という。歯槽骨を被っている軟らかい組織で、一般には歯ぐきと呼ばれている部分です。
歯周病など様々な病気の症状が表れる組織でもあります。
・歯肉溝:歯肉と歯の境目にある小さな隙間。健康な人でも1〜2mmの深さがあります。
炎症などによって深くなった状態を、歯肉ポケット、歯周ポケットと呼びます。
【🦷歯の種類と本数🦷】
歯の種類は、大きく分けて「切歯」「犬歯」「臼歯」に分かれます。切歯には、最も中心に位置する「中切歯」(1番)とその隣の「側切歯」(2番)があり、側切歯の隣に犬歯があります。犬歯は前から数えて(3番)目の歯です。
犬歯から後ろに、第一小臼歯(4番)・第二小臼歯(5番)・第一大臼歯(6番)・第二大臼歯(7番)・第三大臼歯(親知らず)(8番)と続きます。
カッコ()の中の数字は歯式で呼ばれる数字になります。
よく歯科健診で言われる数字がコレにあたります😄
永久歯は親知らず4本を含めて32本となりますが、親知らずが生えてこない場合は28本となります。
切歯とは、その名の通り食べ物を咬み切る役割をします。そして、犬歯は引き裂く働き、臼歯はすり潰す働きがあります。
以上、いかがでしたでしょうか?
少し本格的で難しかったかもしれませんが、「歯」の役割と構造、またそれらを支える「歯周組織」について、少しでも理解が深まれば幸いです。
残念ながら私たち人間の「歯(永久歯)」は失うと二度と生えてきません😭
私たちにとってなくてはならない大事な「歯」です。
少しでも「歯」の健康寿命を長くさせるために日頃のケアと定期的なメンテナンスが大事になってきます👍
日頃は意識しないと思いますが、「歯」や「口」の大切さをこのブログを通して思い出して頂けると嬉しいです。
ではでは、今回はこのへんで~👋
また元気にお会いしましょう。
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