CLINIC BLOG

歯についての一般知識~ドライマウスについて~


こんにちは🌞
北24条かやの歯科クリニックのどいです。

天候が不安定な日々が続きますが、だんだんと暑くなってきましたね🥵
私は西日が入る部屋なので、先日は流石にエアコンを付けてしまいましたね💦
夏至も過ぎました。
日は短くなりますが、どんどん暑くなると思いますので皆さまご自愛下さい🙇

さて今回は”ドライマウス”について…皆さまお聞きになったことがあるでしょうか?
読んで字の如く日本語に訳すると口腔乾燥症といいます。
病状もそのままで口の中が乾いてしまう病気です。

今回はその口腔乾燥症👅についてお話させて頂きます。

口腔乾燥は、唾液の分泌が減少または停止することで発生します。この状態は、不快感を引き起こし、発話や飲み込みを妨げ、入れ歯の装着を難しくし、口臭を引き起こし、また口内の酸性度を低下させ細菌の増殖が多くなることで口の衛生状態を悪化させます(これがう蝕発生の一因となります)。長期にわたる口腔乾燥の結果、重度のう蝕や口のカンジダ症が生じることがあります。口腔乾燥は高齢者🧓🏻によくみられる症状です。

【口腔乾燥症の原因】

口腔乾燥は、唾液腺(唾液を生産する口の分泌腺)が機能不全に陥ったために唾液の分泌が減少することで起こります。脱水や口呼吸などの数多くの原因があります。

口腔乾燥の最も一般的な原因は以下のものです。

  • 薬💊
  • 頭頸部への放射線照射(がん治療のためのもの)

薬が全体として最も一般的な原因です。約400種類❗️の処方薬と多くの非処方薬(市販薬)が唾液分泌の減少を引き起こします。最も一般的な薬の種類としては、以下のものがあります。

  • 抗コリン作用がある薬(アセチルコリンを阻害する薬)
  • 抗パーキンソン病薬(パーキンソン病の治療に用いられる薬)
  • がんに対する化学療法薬

一般的に使用されている多くの薬に抗コリン作用があります。口腔乾燥は、抗コリン薬の多くの副作用の1つに過ぎません。

化学療法薬の多くは、服用中に重度の乾燥と口内炎を引き起こします。これらの問題は通常、薬の使用を中止すれば解消します。

口腔乾燥を引き起こすその他の薬には、特定の降圧薬(高い血圧を下げるために用いられる薬)、抗不安薬(不安症の治療薬)、抗うつ薬(うつ病の治療薬)などがあります。

違法なメタンフェタミンの使用によって、いわゆる「メスマウス」という、メタンフェタミンによって生じた口腔乾燥による重度のう蝕が発生した例があります。メタンフェタミンを原因とする歯ぎしりや歯の噛みしめと、吸入した蒸気の熱、そしておそらく糖分が多い飲みものの摂取量の増加や口腔の衛生状態不良によって、歯の損傷が悪化します。この組合せによって、非常に急速に歯が破壊され、若い人に生涯にわたる歯科疾患が生じます😱

喫煙🚬は通常、唾液が減少する原因となります。

放射線療法を頭頸部がんに対して行うと、唾液腺が激しく損傷することがあり、しばしば永続的な乾燥の原因となります。低い線量の放射線でさえ、一時的な乾燥を引き起こすことがあります。

口腔乾燥の比較的まれな原因として、全身の病気(全身性疾患)があります。口腔乾燥は、シェーグレン症候群で非常によくみられます。糖尿病またはHIV感染症の患者の一部では、口腔乾燥による問題がみられます。

【口腔乾燥症の処置/治療】

  • 原因の治療(可能であれば原因薬剤の中止など)
  • ときに、唾液の分泌量を増やすための薬剤
  • 人工唾液
  • 定期的に口腔内を清潔にすることと口腔ケア

可能な場合、口腔乾燥の原因に対して治療が行われます。薬に関連する口腔乾燥があり、現在使用中の薬を中止することも他の薬に切り替えることもできない場合、夜間の口腔乾燥の方がう蝕を引き起こす可能性がより高いため、薬を夜ではなく朝に飲む必要があります。すべての薬で、服用しやすい製剤(例えば液剤など)を考慮するべきです。舌の下に入れる必要がある薬は、避けるべきです。カプセル剤もしくは錠剤を飲む前、または舌の下にニトログリセリンを入れる前には水を飲むようにします。さらに、鼻閉改善薬と抗ヒスタミン薬は避ける必要があります。

《症状の抑制》

口腔乾燥の症状を抑えるのに役立つ治療は、以下の方法によって行います。

  • 唾液の量を増やす
  • 唾液の代わりに他の液体を用いる
  • う蝕を抑える

唾液の分泌を増やす薬には、セビメリンやピロカルピンなどがあります。セビメリンの主な副作用は吐き気です🤮ピロカルピンの主な副作用としては、発汗、紅潮、大量の薄い尿(多尿)などがあります。

糖を含まない液体を頻繁に少しずつ摂取し、キシリトールを含有するガムを噛むと、唾液の分泌促進に役立ちます。市販薬の人工唾液でカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、またはグリセリンを含有するものを使用することも、役立つことがあります。

口の粘膜の乾燥、ひび割れ、痛み、外傷を軽減するために、入れ歯の下や唇にワセリンを塗ることができます。口呼吸をする人の場合、一般的に夜間に症状が最も悪化し、水噴霧式加湿器が役立つことがあります。

入念な口内の清掃が必須です。歯のブラッシング(市販または処方されたフッ化物添加ペーストを用いる)とデンタルフロスの使用を定期的に(就寝の直前を含む)行い、フッ素洗口剤またはゲル剤を毎日使用する必要があります。カルシウムとリンを含む新しいタイプの歯磨き剤も、う蝕予防に役立つ可能性があります。予防的な口腔ケアと歯垢の除去のために、より頻繁に歯科医師を受診する必要があります。う蝕予防の最も効果的な方法は、家庭でフッ素を塗布できるようカスタムメイドで作製されたマウストレーに処方されたフッ化物添加ペーストを詰めて使用することです。処方されたフッ素添加ペーストをマウストレーを使用せずに歯に塗ることを選ぶ人もいます。加えて、歯科医師🧑🏻‍⚕️が局所用フッ化ナトリウムを毎年2〜4回塗布することができます。

糖分の多いまたは酸性の食べものや飲みもの、および刺激性の食べもの(乾燥しているもの、香辛料の効いたもの、熱すぎるまたは冷たすぎるもの)は避けるべきです。特に就寝前の砂糖の摂取は避ける必要があります🙅

【高齢者での重要事項】

口腔乾燥は高齢者でより多くみられますが、その原因はおそらく加齢自体ではなく、高齢者に一般的に用いられる多くの薬💊です。

以上、いかがでしたでしょうか?🤔

口腔乾燥症をまとめると、

  • 薬が最も一般的な原因ですが、一部の疾患(ほとんどはシェーグレン症候群またはHIV感染症)と放射線療法も口腔乾燥を引き起こします。
  • 唾液の量は、キシリトールを含有するガムを噛んだり砂糖を含まないキャンディーをなめること、特定の薬を服用すること、人工唾液を使用することで増やすことができます。
  • 口腔乾燥のある人はう蝕のリスクが高いため、入念な口内の清掃、家庭での予防策の追加(市販のフッ素洗口液や歯科で処方されたフッ化物添加ペーストの使用など)、歯科医師によるフッ素の塗布が必須です。

と、言えると思います。

ではでは、今回はこのへんで〜👋

また次回元気にお会いしましょう❗️

Reservation・Contact

ご予約・お問い合わせ

お電話でのお問い合わせ

TEL011-708-6480

【受付時間】
月・火・金・土・日曜日
10:00~13:00 14:30~19:00
水曜日
10:00~13:00

  • 木曜・祝日は休診日となります。
  • 13:00から14:30までは、お昼休みのため自動応答メッセージになりますので、ご用件のある方は診療時間中にご連絡ください。
  • 最終診療受付時間は診療終了時間の30分前となっております。

インターネットでのご予約

初診の方は下記ボタンよりご予約を承っております。この機会にぜひご利用ください。

  • 初診の方のみ、上記ボタンより、24時間WEB予約を承っております。初診の方以外は、お手数ですが、お電話にてご予約ください。
  • ご希望の予約枠が埋まっている場合は、お電話でご相談ください。
このページの上部へ