CLINIC BLOG
口腔顔面領域の歯科医学〜顎関節症とは?〜
こんにちは🌞
北24条かやの歯科クリニックのどいです。
皆さま、体調はいかがでしょうか?
雪が降ったり、悪天候が続いたりで寒暖差や気圧の変化で自律神経を乱しやすい時期です🥲
私も体調を崩して微妙な日がありました💧
これからどんどん冬になっていくんだなと思うと少し憂鬱ですが、冬ならではの楽しみを見つけて長い冬を満喫できればと思います🎿
では、前回顎関節の構造をご説明しましたが、今回は顎関節にまつわる疾患でほとんどを占めると言っていい「顎関節症」についてご説明致します💁
【顎関節症とは?】
顎関節症:(がくかんせつしょう、英: Temporomandibular joint disorder(TMD))とは、顎を動かしたときの痛みや関節部の雑音、さらに顎の運動がスムーズでなく、 ひっかかったような異常な運動をする、などの症状がみられる症候群をいいます。現代のストレス病の一つにも数えられるほど患者数は増えています🤔
もっと詳しく⇒顎関節部や咀嚼筋などの疼痛、関節音、開口障害といった症状が出る疾患である。顎運動異常を主要症候とする疾患群の総括的診断名であり、その病態には咀嚼筋障害、関節包・靭帯障害、関節円板障害、変形性関節症などが含まれるとされている。
【顎関節症の症状】
あごが思い通りに動かず、食べ物が噛みにくい。あごを動かすと不快な音がする。痛みを感じて口が開かない😣さらに症状は顎ばかりでなく、肩凝りや、腕や指のしびれ、偏頭痛、耳や鼻にも不快感を覚えることもあります。
このように症状は広範囲にわたり、人によっては軽い症状から重い症状まで、個人差が大きいのが特徴です。
顎関節症の多くは適切な対処で、日常生活に支障をきたすことがない状態にもっていけるものです。
重い症状の場合、放置しておくと、進行してあごの機能が完全に破壊されてしまうことも稀にあります。症状があれば早めの診察をお勧めします🏥
《顎関節症の代表的な症状》
- 顎関節やその周辺に異常を感じる。食べ物を噛む時に痛みや異常を感じる。
- 食事をしているとあごがだるい、口を動かすと顎関節に痛みがある、噛みしめると顎関節が痛い
- 口を開けたり閉じたりする時に顎関節でカックン、コッキンというような音がする。
- 口が開けにくくなったり、口の開閉をスムーズに行うことができない。
- 口が左右にうまく動かない、開けにくい、あごが外れることがある。
以上の症状のうち少なくとも一つ以上があるとき顎関節症にかかっている可能性が疑われます。
症状は、悪くなったり良くなったりをくりかえします。再発もしますがあまり心配しなくてよいケースが多いようです。
また生活習慣の改善で症状は軽減されます。
代表的な症状以外にも、顎周辺だけでなく全身の様々な部位に症状が現れることもあります。
《顎関節症の副症状》
- 頭痛、首や肩・背中の痛み、腰痛、肩こりなどの全身におよぶ痛み
- めまい、耳鳴り、耳がつまった感じ、難聴
- 眼のつかれ、充血、涙が出る
- 鼻の症状(鼻がつまった感じがする)
- 顎が安定しない、噛み合わせがうまくできない。
- 歯の痛み、舌の痛み、味覚の異常、口が渇くような気がする。
- 嚥下困難、呼吸困難、四肢のしびれ等が起こる場合もあります。
【顎関節症の原因】
いろいろな原因が考えられますが、上下の歯の噛み合わせの異常による場合が多いようです🧐
また精神的緊張やストレスがあごの周りの筋肉を緊張させ噛み合わせがアンバラスになり、無理な力が関節にかかり顎関節に負担をかけることもあります。
歯ぎしりも顎の関節に大きな負担をかけます。さらに全身的問題、例えば生まれつき関節に問題のある人や、関節に外傷を受けたことがあるかどうかなどが原因となることもあります。
顎関節症の誘因としては原因が1つだけではなく、複数の原因が微妙に絡み合っていろいろな症状がでることが多いようです
診断学の進歩によって、部分的には明らかにされましたが、いまだにわからない点も多く残っているのが現状です。
《一般的に言われる原因は 》
- 急激なストレス(精神的な緊張は、筋肉を緊張させます)
- 歯ギシリ
- 何かに熱中したり緊張して強くくいしばる(一日中スポーツをした。冷房が寒くて歯をくいしばった、特別な行事で緊張してくいしばった)
- 唇や頬の内側をかむ癖がある
- 頬杖、うつ伏せ寝、不良姿勢(例 : 猫背)
- 顔面打撲や事故による外傷
- 入れ歯や歯にかぶせたものが体にあっていない(悪い噛み合わせ)
- 大口を開けたり、硬いものを噛んだ(アゴの酷使)
- 左右どちらか一方でばかり噛む癖がある、片側の歯が悪いため反対の歯だけで食べ物を噛む
- うつ、不安因子がある 、睡眠障害(ストレスで夜よく眠れない)
など、があります。
【顎関節症の治療法】
顎関節症には様々な疾患が含まれていることから、顎関節症の治療は、疾患名とともに病態および疾患の進行状態を明らかにする診断に基づく必要がある。そのため、「顎関節症の治療」ということ自体に意味がないとする考えがある。しかし、いわゆる「顎関節症」によく選択される治療方法が存在し、それらには以下のものがある。
《咬合の改善》
外側翼突筋の障害など、咬合の診察(咬合分析)により原因が不正咬合として明らかにされ、不正咬合の部位と状態が明確に判断できた場合、咬合の改善を目標とした治療が施される。診断が正確に行われた場合、その治療効果は大きい。
《スプリント療法》
スプリント療法は、原因が不正咬合として診断された場合、一時的に全体的咬合状態を改善して、顎関節症の対症療法として用いられる。また、歯を削ることに抵抗感を持つ患者あるいは歯科医師において、保存療法としてスプリント療法が選択されることがある。スプリント療法には、前歯接触型と全歯列接触型のものがある。
《外科手術》
顎関節症に対する外科手術療法には、関節円板固定術、円板切除術、顎内障手術などの報告がある。その他に関節腔洗浄療法があり、非復位性円板前方転位や変形性顎関節症などの疾患に適応されている。以上のように、いわゆる「顎関節症」に対する外科手術は、かなり以前から行われている。しかし、研究者によっては、新しい外科手術の技術が開発されたわけではなく、現在の段階においては、手術方法が確立されているとは言いがたいと述べている。
【顎関節症の分類】
顎関節症の分類は、多くの研究者により様々な提案がなされている。
日本顎関節学会は、2013年「顎関節症の病態分類」として改訂した。その病態分類は、「I型:咀嚼筋障害、II型:顎関節痛障害、III型:顎関節円板障害、a:復位性、b:非復位性、IV型:変形性関節症」である。
以上、いかがでしたでしょうか?
顎関節は複雑な構造が故に様々な原因が絡み合って顎関節症を発症します。
もし顎に違和感やいつもと違うなぁということがあれば、些細なことでも構いませんので、担当の歯科医師までお気軽にご相談下さいませ🙇
最近は顎関節症でお悩みの患者様も増えております。
では、今回はこの辺で〜👋
また次回、元気にお会いしましょう❗
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