CLINIC BLOG
お口の基礎知識~インプラント考えるタイミング③~
皆さま、こんにちは🌞✨
北24条かやの歯科クリニックブログ管理人のどいです。
今日、やっと雪が少し積りましたね⛄❄️
平年の札幌と比べると根雪になるのが遅いですよね💦
(調べたところ平年は12月6日みたいです)
皆さま如何お過ごしでしょうか?
さて今回は前回の続きとして「インプラントを考えるタイミング」について説明させて頂きます🙋♂️
★まずは…インプラント治療を考えるタイミングはいつでしょうか?
インプラント治療はすでに歯を失った部位に対して行う治療です。あるいは、これから抜歯が必要な部位に対して抜歯後に行うこともできます。歯を1本~数本失った場合はもちろん、すべての歯を失った場合もインプラント治療の適応となります。
★では「歯」を失う原因を考えていきましょう!→つまりインプラントの適応症とは?
【歯周病やでむし歯で歯を失ったとき】
下の図は2018年に全国2,345の歯科医院で行われた全国抜歯原因調査結果です(円グラフは全年齢、棒グラフは年齢階級別)。歯が失われる原因で最も多かったのが「歯周病」(37%)で、以下「むし歯」(29%)、「破折」(18%)の順でした。
上記引用:(公財)8020推進財団.
第2回 永久歯の抜歯原因調査報告書.
東京: 8020推進財団; 2018(https://www.8020zaidan.or.jp/pdf/Tooth-extraction_investigation-report-2nd.pdf)
歯周病やむし歯によって歯を失った場合、インプラント治療により歯を補うことが可能です。
【歯根破折または事故により歯を失ってしまったとき】
何らかの外力によって、歯が折れたり抜けてしまうことがあります。歯根が折れた場合、多くは保存が難しく抜歯の適応となりますが、インプラントによる治療が可能です。また事故により歯が抜けてしまった場合も、インプラント治療により歯を補うことが可能です。
【生まれつき歯が足りない(先天性欠如歯)】
生まれつき乳歯も永久歯もなく歯が生えてこない場合、あるいは乳歯が抜けたあと永久歯が生えてこない場合、インプラント治療により歯を補うことが可能です。
★インプラント治療のリスクファクターとは?
【インプラント治療ができない場合】
・歯周病など、口腔内が清潔でない状態
・糖尿病で血糖値がコントロールされていない状態
・成長期の方
・骨粗鬆症
・貧血
・高血圧症
・ビスフォスフォネート系薬剤を服用されている方(原則禁忌)
【一般的に外科手術ができない場合】
・妊娠されている方
・免疫機能が著しく低下した状態(免疫不全など)
・6か月以内に心筋梗塞の既往がある場合
などでは、外科的手術は行えません
【インプラント治療に際して注意が必要な場合】
・抗血栓療法を受けている方(抗凝固剤)
・ステロイド薬を服用されている方(免疫抑制剤)
・放射線治療を受けられている方
・癌治療のため化学療法を受けられている方
上記の治療を行っている(行った)場合、全身状態および治療内容によりインプラント治療ができない場合がありますので、主治医と相談する必要があります。
上記引用:歯科インプラント治療指針-厚生労働省より(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shika_hoken_jouhou/dl/01-01.pdf)
【喫煙に関して】
喫煙により、ニコチンが口腔粘膜の毛細血管を収縮させます。これにより、粘膜の血行が悪くなり免疫機能が低下し、傷の治癒が遅れます。
インプラント手術後の治癒が遅れると、長期的にはインプラント周囲炎のリスクが高まります。また、残存歯は歯周病になりやすく、歯周病治療の成功率が下がることが報告されています。インプラントおよび残存歯を健康な状態で長く使うため、禁煙または節煙することが推奨されています。
【骨量が不足している場合について】
インプラントは顎の骨に埋め込みますので骨量が不足していると、手術時にインプラントがしっかり固定されなかったり、長期的にはインプラント周囲の骨が吸収されたりする可能性が高まります。骨量が不足している場合は、骨造成治療*を併用してインプラント手術を行います。(骨造成治療*:インプラント治療に際し骨を増やすために行う手術の総称です)
★インプラント治療の難易度は?
歯が1本欠損している場合はもちろん、全ての歯が欠損している場合もインプラント治療の適応となり、個々の症例によって難易度は異なります。
欠損している歯の本数が多い場合や、骨造成治療が必要な場合、全身の健康状態が良くない場合には難易度が高くなります。
前回のブログでもご説明した治療のメリット・デメリットを考慮した上で、インプラント治療を受けるかどうか判断しましょう。
以上、如何でしたでしょうか?
患者さまにとってインプラントを考えるタイミングって分かりにくく、外科的侵襲を伴う手術をするので大きな決断の要ることだと思います。
インプラントの適応症についてはとても大事なことなので内容盛り沢山になってしまいましたが💦、少しでもこのブログの内容がインプラント治療を考えている患者さまの参考になれば幸いです。尚、全身や口腔の状態は個人差がありますので、インプラントの適応については、このブログだけではご紹介しきれない部分も沢山あります。もし、インプラントをお考えの患者さまはお気軽に歯科医師🧑🏻⚕️へご相談下さい。詳しく患者さまのお話を聞かせて頂き、納得のいくまで丁寧にご説明させて頂きます。当院ではプライバシーにも配慮した完全個室でのカウセリング👂🏻をさせて頂いております。
では今回はこのへんで~👋🏻
師走ですね。
今年も残りあと2週間弱。
そろそろ家の大掃除もしなければと思っております🧹
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