CLINIC BLOG

お口の基礎知識~インプラントとは?①~


皆さま、こんばんは✨
ブログ管理人のどいです。

ちょっと前回から間が空いてしまいましたが、皆さまお元気でしたでしょうか?
紅葉の葉もすっかり散り、朝晩は本格的に冷えるようになってきましたね🥶
冬が待ち遠しい方も、そうでない方も笑、季節の変わり目なので体調に気をつけましょう❗❗

さて今回は「インプラント」🦷についてです。 
歯科のインプラントが一般的に認知されるようになってそれなりの時間が経ちますが、言葉は知ってるけどいまいちよく分からない?どういった場合に適応になるの?メリット・デメリットは?手術方法は?費用は?メンテナンスは?などなど…etc
様々な疑問があると思います🤔💭

インプラントについて一つのブログ記事ではとても纏め切れないので、今回も連載というかたちで書かせて頂きます。

今回は「そもそもインプラントって何?」に内容を焦点を合わせてお話致します。

★インプラントとは?★

【はじめに】
今まで、歯を失った際の治療は、入れ歯(義歯)やブリッジでしたが、第3の治療法として現在、インプラントが注目されています。

【そもそもインプラントとは?】
インプラント(implant)とは、体内に埋め込まれる器具の総称のことです。

医療目的で広く行われ、失われた歯根に代えて顎骨に埋め込む人工歯根(デンタルインプラント)、人工関節、骨折・リウマチ等の治療で骨を固定するためのボルトなどがあります。
歯科では、歯を失ったあごの骨(顎骨)に体になじみやすい材料(生体材料)で作られた歯根の一部あるいは全部を埋め込み、それを土台にセラミックなどで作った人工歯を取り付けたもので、一般には人工歯根(正式には口腔インプラントあるいは歯科インプラント)、単にインプラントといいます。

【インプラントの基本構造】
インプラントは基本的には三つのパーツからできています(下図)。顎骨の中に埋め込まれる部分すなわち①歯根部(インプラント体)、インプラント体の上に取り付けられる②支台部(アバットメント)、歯の部分に相当する③人工歯(上部構造)から構成されています。

①インプラント体
インプラントはチタン製です。チタンは骨と結合すること(オッセオインテグレーション)により、高い咀嚼機能と安定性が得られます。
インプラントには様々な形状・表面性状・太さ・長さのものがあり、治療部位(前歯か奥歯)や骨の状態などにより適切なインプラントが使用されます。

【インプラントの形状】
一般的なインプラントはスクリュータイプが主流となっています。スクリュー(ネジ)のような形状にすることによって骨と接触する面積が大きくなり、より緊密に広範囲で結合できるようになります。

【インプラントの材質】
インプラントの材質はチタンです。チタンは、生体親和性に優れ、腐食しにくく長期的に安定した材料です。

②アバットメント
アバットメントは人工歯と人工歯根をつなぐ支台(しだい)のことです。インプラントとアバットメントの連結がインプラントの長期的な安定につながり、治療成績に大きく影響します。

③上部構造(人工歯)🦷
人工歯には次のようにいくつか種類があり、審美性(見た目)・強度・費用などで違いがあります。
人工歯に適した材質は、治療する部位(前歯か奥歯)や患者さまの咬み合わせによって選択します。
人工歯の材質はレジン(プラスチック)、セラミック(陶器)、セラミックとレジンを混ぜたハイブリッドセラミック、ジルコニア(前回ブログ参照)などがあります。

【インプラントの歴史】📖
歯科インプラントの歴史は古く、紀元後600年頃、マヤ族が歯の欠損部位に貝殻を埋め込んで、インプラントとして歯の再建を行っていました。

1952年、スウェーデンの整形外科医・ブローネマルク博士👨‍🏫が、動物実験中に偶然、骨の中に埋め込まれたチタンを撤去できなかったことから、チタンが骨と直接、強固に結合している事を発見しました。その後、チタン製の歯科インプラントの研究・開発が始まり、ブローネマルク博士は1965年に初めてチタン製インプラントを患者の顎骨に埋入しました。このインプラントは、患者が2005年に亡くなるまで40年間機能し続けました😯

日本で初めてチタン製インプラントによる治療が行われたのは、1983年のことです。入れ歯と違い、インプラントは自分の歯と同じようによく咬むことができ、思いきり笑ったり、はっきりと話ができるようになり、生活の質(Quality of Life)を向上させる治療方法として、日本でも普及しました😁

当院ではストローマン(Straumann)というスイスのメーカーのインプラントを採用しております。

このインプラントは世界70ヶ国以上、500万人以上の患者さまが、ストローマンインプラントによる治療を受けています。現在までに1300万本以上のストローマンインプラントが治療に使用されていて、世界のインプラント市場でトップクラスのシェアを誇ります。ストローマンは元々骨接合術用インプラントの合金の開発から始まり、歯科用インプラントの研究・開発は1960年代より始め、50年以上の歴史を誇ります。

日本国内でも多くの歯科医院でストローマンインプラントが使用されています。転勤や引越しの可能性があるという方でも、転居先で適切な対応が受けらるメリットがあります。

如何でしたでしょうか?

今回はインプラントの概要と歴史に触れてみました。
歴史的にはかなり古いものになりますが、現在の治療法が確立したのは我が国ではここ30-40年になります。その間に数多くの症例を通して治療法や素材の改良などが行われ現在に至ります。

インプラントとはどういうもので、どういった歴史があるのか、このブログを通して少しでもご理解頂ければ幸いかと思います。

それでは、今回はこのへんで~👋🏻

冬に向けて本格的に寒くなってきました。
時節柄体調を崩しやすくなっています。
どうか皆さまお身体ご自愛くださいませ🙇‍♂️

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