CLINIC BLOG

〜歯痛の症状と原因〜


こんにちは🌞
北24条かやの歯科クリニックのどいです。

早いものでもう10月ですね。
街路樹のナナカマドもだいぶ色付いてきましたね🍁
いよいよ本格的な秋になり、気温もぐっと下がり始めますね。
あっという間の北海道の秋。
食や紅葉など存分に楽しめたらいいなと思います😉

では、今回は「歯痛の症状と原因」について書かせて頂きます💁

【どうして症状が起こるの?】


一言に「歯が痛い😣」といっても、「冷たいものを食べると歯がしみる」「時々、歯の奥がズキズキと痛むことがある」など、その症状はさまざまです。歯痛の原因として多いのは、虫歯や歯周病をはじめとする歯科疾患ですが、歯以外に原因があることもあり、その場合は治療法も大きく異なってくるために注意が必要です。

【歯の構造〜歯の痛みはどこからくるの?~】

歯🦷は、エナメル質・象牙質・セメント質の硬い組織からできています。そして、歯の中心部の空間には「歯髄」と呼ばれる神経が通っています。私たちが普段目にしている歯の白い部分はこのエナメル質と呼ばれる部分です。カルシウムやリン酸などからできたハイドロキシアパタイトという結晶でできていて非常に硬く、少しくらい傷ついても唾液の力で元に戻すことができます(再石灰化)。エナメル質には神経がないので痛みを感じることはありません。

エナメル質を支えている内側の部分が象牙質と呼ばれる組織です。虫歯などの歯科疾患の多くは、何らかの原因でこの象牙質が露出してしまうことから始まります。象牙質はエナメル質より柔らかいために傷つきやすく、損傷がさらに内側の歯髄にまで及ぶと、耐え難いほどの痛み😣を生じることになります。

このとき、損傷を受けた組織は炎症を起こし、痛みや熱、腫れなどの症状があらわれます。細胞からはプロスタグランジン*という物質が作られ痛みを強める一因となっています。

プロスタグランジン=組織が損傷を受けた時、細胞膜にあるリン脂質はアラキドン酸に変わり、シクロオキシゲナーゼ(COX)の作用によってプロスタグランジンが生成されます。このプロスタグランジンの作用によって引き起こされる「痛み、熱、腫れ」などの症状が引き起こされる現象を炎症といいます。一方、組織損傷時に血漿から遊離したブラジキニンは、知覚神経を興奮させることにより、痛みを発生させます。プロスタグランジンは、ブラジキニンと比較して直接的な発痛作用は弱いのですが、ブラジキニンによる発痛を増強させます。この様に疼痛は両者の関わりから起こります。

【歯由来の痛み】

・虫歯(う蝕)

虫歯とは、口の中の細菌が出す酸によって歯が溶かされた状態のことをいいます。「熱いものや冷たいものを口にふくむと歯がしみる」「痛みが持続する」「叩くと響くような鋭い痛み」などの症状が虫歯の特徴です。

口の中にはたくさんの種類の細菌が住んでいますが、その中でもミュータンス菌👾と呼ばれる菌が虫歯の原因菌として知られています。ミュータンス菌は、口の中に残った砂糖をはじめとする糖分を栄養分として歯の表面にくっつき、そこで増殖して歯垢(プラーク)を形成します。また、この細菌は糖分から同時に乳酸を作り出します。そのためプラークの内部は酸性となり、ゆっくりと歯の表面のエナメル質を溶かしていきます(脱灰)。歯に穴が開いてしまうと、いわゆる「虫歯」の状態になります。

そのまま放置しておくと、やがて酸に弱い象牙質も壊れていき、歯髄の神経や血液にまで細菌が侵入します(歯髄炎)。こうなると耐え難いほどの痛みが出たり、ひどい場合には歯の根っこが化膿して全身に悪影響が出ることもあります。

ごく初期の虫歯ならば再石灰化によって自然修復することも可能ですが、歯髄炎まで進行すると抜髄という治療によって歯髄を取り除くしかない場合が多いのが現実です。生えたばかりの永久歯はエナメル質が未成熟なため、生えてから2〜4年後の間が最も虫歯にかかりやすいといわれます。

・知覚過敏(象牙質知覚過敏)

何らかの原因によってエナメル質が傷ついて象牙質が露出してしまい、外部からの刺激が内側の神経に伝わりやすくなって、痛みを感じる疾患です。「熱いものや冷たいものでしみる」などの症状は虫歯と似ていますが、「痛みが一過性であること」「叩いても痛まない」などの点が虫歯との違いです。歯の根元部分にはエナメル質がなく、全て象牙質でできているため、加齢による歯ぐきの後退などによっても象牙質はむき出しとなり、知覚過敏の主な原因となります。

・知覚過敏と虫歯の見分け方

・歯が破れた(破折)

転んだりぶつけたりといった外傷、あるいは歯ぎしりなどが原因となって歯が割れると、割れ目から細菌🦠が入り込み痛みや炎症を引き起こすことがあります。「硬いものを噛むと痛みが走る」などの症状が出ます。歯根が割れた場合、抜歯しなくてはならないケースもあります。亀裂が小さい場合はレントゲンでも判別が難しく、知覚過敏と判断されてしまうこともあります💧

【歯ぐき由来の痛み】

・歯周病

歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨(歯槽骨)などの組織が破壊される炎症性疾患の総称で、40歳以上の日本人のおよそ8割がかかっているともいわれます。歯周病は、歯ぐきのみに炎症が起こっている「歯肉炎」と、炎症が進行して歯槽骨に及ぶ「歯周炎」に大別されます。

歯周病の原因は、主に歯に付着したプラーク中の細菌(歯周病菌🦠)です。プラークを放置しておくと隣接した歯ぐきに炎症が起き、歯と歯ぐきの間に数mmの隙間(歯周ポケット)ができます。歯肉炎の段階ならば自然治癒も可能ですが、歯周ポケットから侵入した歯周病菌が数年単位でゆっくりと歯周組織を破壊していくと、最終的には歯が抜け落ちてしまう病気です。

歯周病のなりやすさについては個人差があります。喫煙🚬やストレス、糖尿病などの要因も歯周病リスクを高めることが知られています。

・親知らず(智歯周囲炎)

親知らずは「智歯」とも呼ばれ、部分的に歯ぐきに埋まっていることが多いために不潔になりやすい状態にあります。親知らずが原因となって、周辺の歯ぐきに細菌性の炎症が起こる病気を智歯周囲炎と呼びます。20歳前後から腫れや痛みが出やすくなり、体調によって良くなったり悪くなったりします。炎症がひどくなると口が開きにくくなることもあります。

親知らず=抜くべき?

親知らずを抜くというのは気軽な行為ではなく、また、必ずしも抜いた方がいいとも限りません。抜くメリットとデメリットについて歯科医師とよく相談してから決断すべきでしょう。

【歯以外に原因がある(非歯原性歯痛)】

「歯や歯ぐきに原因がないのに歯に痛みを感じる状態」を総称して、非歯原性疾患と呼びます。歯科に訪れる患者さんの約1割を占めるとされています。これらは虫歯や歯周病などとは痛みのメカニズムが異なるため、治療法もそれぞれ大きく異なってきます。抜歯などは全く意味がないので注意が必要です⚠️

以上、いかがでしたでしょうか?🤔

歯痛は脳から出ている太い三叉神経という神経を介するため、敏感で損傷を受けると耐え難い痛みが出ます。日頃から歯痛の原因となる要素を取り除いたり防いだりすることは大事なことだと思います🙆

今回は歯痛の症状と原因についてお話させて頂きました。
次回からは歯痛の対策と予防についてお話させて頂きます。

では今回はこの辺で〜👋

また次回元気にお会いしましょう🙇

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